親知らずの痛みと対処法、抜歯の流れを解説!術後のケアや費用も

親知らずは、多くの人が悩まされる歯の問題です。本記事では、親知らずの基本情報から、痛みがある場合の対処法、抜歯の必要性や手順、術後のケア方法、そして費用に至るまで詳しく解説します。
1. 親知らずとは?
親知らずとは、永久歯の中で一番奥に生えてくる歯のことです。正式名称は「第三大臼歯」で、智歯(ちし)とも呼ばれています。
一般的に10代後半から20代前半に生えてきます。他の歯よりも遅れて生えるため、あごのスペースが足りず、斜めに生えたり、完全に生えないことがあります。
その結果、以下の問題を引き起こす可能性があります。
- 痛みや腫れ
- 歯並びの乱れ
- 隣接する歯の虫歯
これらの問題を放置すると、症状が悪化する恐れがあります。
2. 親知らずが痛むときの対処法

2-1. 冷やす
痛みや腫れがある場合、市販の冷えピタやタオルで包んだ氷を使い、患部を冷やすことで症状を和らげることができます。
しかし、冷やしすぎると患部の血行が悪化し、かえって治癒が遅れる可能性があります。冷やすのは痛みや腫れが強い初日にとどめ、早めに歯医者を受診しましょう。
2-2. 歯医者でクリーニング受ける
親知らず周囲の汚れを歯医者で専門的にクリーニングすると、炎症が軽減する場合があります。

2-3. 抗生物質と痛み止めを飲む
歯医者で処方された抗生物質で炎症を抑え、痛み止めを使用することで、痛みや腫れを一時的に和らげることができます。
3. 親知らずの抜歯が必要なケース

親知らずの抜歯が必要かどうかは個々の症状や歯の状態によります。早めに歯科医師に相談することで、適切な処置を受けることができます。
3-1. 親知らずや隣接する歯が虫歯になった場合
親知らずや隣接する歯が虫歯になった場合、親知らずの抜歯が推奨されます。
親知らずは磨きにくく、虫歯になりやすいです。また、親知らずに隣接する歯まで虫歯が広がることも多いです。虫歯が進行すると治療が難しくなり、歯を保存することが困難になるため、抜歯が推奨されます。
3-2. 親知らずの周囲で痛みや腫れを繰り返す場合
親知らず周囲の細菌が原因で「智歯周囲炎」を引き起こすことがあります。炎症が慢性化すると顎骨に広がる可能性もあるため、早期に抜歯をして原因を取り除くことが一般的な対応です。
3-3. 親知らずが歯並び全体に悪影響を及ぼしている場合
斜めや横向きに生えた親知らずが、隣の歯を押すことによって歯列が乱れ、歯並びが徐々に不揃いになったり、咬み合わせが悪くなったりします。
これらの影響を未然に防ぐため、親知らずの早期抜歯が推奨されることがあります。
3-4. 歯科矯正治療を受ける予定がある場合
親知らずが歯科矯正治療の効果を妨げることがあるため、治療開始前に抜歯を推奨される場合があります。
また、矯正治療が終了した後に親知らずが生えてくると再び歯列が乱れる可能性もあるため、抜歯を推奨される場合があります。
当院は矯正抜歯も行っております。
矯正専門のクリニックの多くは抜歯を行う器具を取り揃えてないため、抜歯を他院に依頼することがあります。
当院では抜歯の専門医が在籍しているため、院内で全ての作業を完結できます。
※矯正器具ついている方は、全員矯正抜歯となります。保険ご希望であれば、矯正器具を全て外してから来院いただく必要があります。
※該当の患者様は税込¥11,000の自費負担となります。
※他院からの紹介初診料:税込¥3,300となります。
※パノラマ:税込¥5,500となります。
※CT:税込¥11,000となります。(CT撮影が必要な場合:横向き、神経に近い親知らず、上顎洞に近い親知らず、向いてる方向が特殊な歯)

4. 親知らずの抜歯でCTが必要なケース

親知らずが神経に近い場合や埋まっている場合は、CTスキャンで位置や周囲の構造を詳細に確認する必要があります。
上顎洞に近接している場合
上顎の親知らずが上顎洞(鼻の奥にある空洞)に近い場合、抜歯時に上顎洞へ穴が開き、口腔内と鼻腔が繋がってしまうリスクがあります。
口腔内と鼻腔が繋がってしまうと感染や慢性的な鼻炎を引き起こす可能性があるため、CT検査で親知らずと上顎洞の距離を確認してから手術計画を立てます。
下顎の親知らずが神経管に近い場合
下顎の親知らずが下歯槽神経(感覚を司る神経)が通る神経管に近接している場合、抜歯時に神経が損傷するリスクがあります。
神経が損傷すると下唇や顎のしびれなどの感覚異常が発生する可能性があるため、CT検査で神経との位置関係を詳細に確認してから手術計画を立てます。
CTスキャンは痛みの軽減に活用できる
CTスキャンは、歯の方向と根の形状を詳細に確認できるため、抜歯の方向や術式を予測しやすくなります。
手術の侵襲を少なくし、手術時間の短縮、出血量や痛み、腫れなどを軽減することもできるので、痛みを極力抑えたい方は保険適用外の自由診療としてCTスキャンを受けることもできます。
術後のケアに「テルプラグ」を使用することで、親知らずの抜歯後、傷口の回復を早めたり、痛みや腫れを軽減する効果があります。
テルプラグによる上顎洞への感染予防
上顎の抜歯後、傷口から上顎洞に感染が広がるのを防ぎます。テルプラグは抜歯後の空隙を埋め、傷口を保護しながら感染リスクを抑えます。
テルプラグによる下顎での痛みや腫れの軽減
下顎の親知らずの抜歯では、骨を削ることが必要になる場合が多く、術後の痛みや腫れが出やすいです。テルプラグを使用することで、出血を抑えつつ傷口を保護し、痛みや腫れの軽減、さらに感染リスクを低減する効果が期待されます。
テルプラグによる抜歯後の回復促進
コラーゲン素材のテルプラグは、傷口に馴染みやすく、自然な治癒プロセスを助けます。特に、抜歯後の血餅(かさぶた)が形成されにくいケースで有用です。
5. 抜歯のタイミングや抜歯までの流れ、術後のケア
5-1. 親知らずは痛くない時に抜く
炎症がひどい場合は、まず痛みや腫れを抑える治療を行い、落ち着いたタイミングで抜歯するのが理想的です。
5-2. 親知らず抜歯の流れ
- STEP1
口腔内の検査 - お口の中の状態を検査し、抜歯における難易度を診断した上で治療方針を決めます。
親知らずが神経に近い場合など、症状に応じて歯科用CTを用いた検査を行い、肉眼では見えない部分まで三次元的に確認することで、最適な治療プランを立てていきます。

- STEP2
抜歯方法の説明 - お口の状態や親知らずの難易度により術式は異なるため、術前に治療プランを写真をお見せしながら分かりやすくご説明します。

- STEP3
クリーニング - 術前にはお口の中をしっかりと検査し、汚れが溜まっている場合はクリーニングしてから抜歯を行います。
※場合によっては、クリーニングを行わないこともございます。

- STEP4
抜歯 - お客様の痛みや不安に最大限の配慮をしながら、丁寧に的確に施術を行います。
症状に応じて当日に行う場合もあります。


痛み、腫れ止め「テルプラグ」
当院で扱う「テルプラグ」は、抜歯後の傷の中に入れることで傷口の保護や止血効果、腫れや痛みを和らげる、歯肉の中の骨の吸収を抑制するなどの効果を得られます。
また、このお薬は身体の中で自然に吸収されていくものなので、後から取り出す処置も必要ありません。
※ご希望の患者様は税込¥5,980の自費負担となります。

寝ている間に抜歯「静脈内鎮静法」
当院では麻酔だけを行う専門医が在籍しております。「静脈内鎮静法」という点滴で麻酔を行う方法になります。意識がなくなる全身麻酔とは異なり呼吸をしたまま呼びかけにも答えられる状態を保つように薬の量を調整します。(ほとんど術中のことを覚えていない状態です。)高度な技術のため通常のクリニックでは行えないケースが多いですが、当院ではご希望される場合に行っております。
※ご希望の患者様は税込¥77,000の自費負担となります。
5-3. 食事制限や口内のケア方法
食事制限
- 麻酔が効いている間の食事は避ける
- しばらくは辛いものや刺激のある食べ物は避ける
- アルコールは術後3日間、たばこは術後一週間控える
口内のケア
- 歯磨きの際は抜歯部位を刺激しないように注意する
- 傷が治るまで義歯はなるべく外しておく
5-4. 腫れや痛みが引くまでの期間や対処法
抜歯後の腫れや痛みのピークは2日間~3日間です。ほとんどの場合、1週間~2週間で症状は和らぎます。
抜歯後3日以上過ぎても痛み止めが効かないほどの痛みがある場合は「ドライソケット」の可能性があります。早めに歯科医師に相談しましょう。
また「ドライソケット」は「テルプラグ」を使用することで予防が可能です。
5-5. 回復にかかる時間や経過の注意点
完全に回復するまでには約2〜4週間かかることがあります。再度腫れたり、強い痛みが続く場合は歯医者を受診しましょう。
6. FAQ

よくある疑問とその解説です。
7.まとめ
親知らずの問題は早めの対処が重要です。痛みや腫れがある場合は、歯科医師に相談して最適な治療を受けましょう。抜歯の手順や術後のケアを理解しておくことで、不安なく治療に臨むことができます。
当院(アーバン歯科・矯正歯科 大宮ラクーン院)は技術力が非常に高い医師が揃っており、口コミでも高い評価を頂いており、親知らず抜歯には相当自信があります。
大宮で親知らずといえば「アーバン歯科・矯正歯科 大宮ラクーン院」。他院で断られてしまった患者様、大学病院を紹介された難症例の患者様、お困りのことがございましたら遠慮なくお問い合わせください。

8.当院に頂いた親知らずに関する口コミ
抜歯時の痛みやアフターケアがしっかりされていてとても安心しています。
今までの歯医者だと抜歯後に血が止まらないことがあり、また腫れてしまいましたがこちらの先生は非常に
抜歯が上手です。
Googleのクチコミより引用
予約が取りやすくとても良かったです。
親知らずの治療でしたが抜くときは痛みがありませんでしたし、他の病院では大学病院を紹介されてたので通いやすい場所で治療ができて助かりました。
Googleのクチコミより引用
とても綺麗な医院です。
初めて受診しましたが、受付の方も先生方もみなさんとても感じが良いです。
1箇所痛いところがあったのですが全体を見ていただき、治療が必要な箇所を丁寧に説明いただきました!
Googleのクチコミより引用
小さい頃から同じ歯医者にかよってましたが初めてちがう所に来てずっと通おうと思いました。
治療も丁寧で清潔感もあり個室っぽくなっていて最新技術も使っていて感動しました。
日本歯科医療評価機構より引用
ご対応も早く、ご説明も明確で分かりやすいです。
痛みの有無確認も小まめにして下さって安心です。
麻酔久しぶりで少しドキドキしていましたがたくさん声かけして下さったので不安なく治療を受けられました。
日本歯科医療評価機構より引用
待ち時間が少なくスムーズに進むので予定がたてやすいです。
治療も常に痛みがないか確認していただけるので不安感なく受けることができてありがたいです。
日本歯科医療評価機構より引用

監修医
足立 院長
・平成31年大学病院 勤務
・アーバン歯科・矯正歯科 大宮ラクーン院 院長
・口腔外科学会員
得意科目は、
・審美〈セラミック矯正やダイレクトボンディングなど〉
・入れ歯〈大学病院と同じ様な精密な入れ歯製作可能
・インプラント
・親知らずの抜歯等