歯ぎしり対策にマウスピース! メリットや種類、選び方をしっかり解説

歯ぎしり マウスピース アイキャッチ

「朝起きたときに顎が疲れている・痛い」、「歯がすり減っている気がする」                      「気づくと歯を食いしばっている」……
このような症状がある方は、無意識のうちに歯ぎしりをしている可能性があります。

放置していると、たかが、「歯ぎしり」と見過ごしていた症状が、最終的には歯の摩耗・知覚過敏・頭痛・肩こり・歯周病など、さまざまな悪影響を引き起こす原因になることも。                                さらに進行すると、歯だけではなく、全身の不調につながることもあります。
そんな悪循環を断ち切るためにおすすめなのがマウスピースによる歯ぎしり対策です。

この記事では、歯ぎしりのリスクやマウスピースの選び方、正しい使い方について詳しく解説します。 

目次

歯ぎしりを放置しないで! マウスピースが必要な理由

歯ぎしり マウスピース 必要 理由

歯ぎしりは無意識に起こるクセ

歯ぎしりは多くの人が無意識のうちに行っているクセの一つです。
特に睡眠中に起こることが多く、自覚しづらいため、気づいたときには歯や顎にダメージが蓄積していることがあります。
日中でもストレスや緊張によって食いしばることがあり、知らず知らずのうちに歯や顎に負担をかけているケースもあります。 

マウスピース(ナイトガード)は効果的な対策のひとつ

歯ぎしりを防ぐ方法はいくつかありますが、その中でもマウスピースは手軽で効果的な対策の一つです。
歯にかかる負担を軽減し、ダメージを最小限に抑えることができます。 
また、マウスピースを装着することで、歯ぎしりや食いしばりのクセを自覚しやすくなるというメリットもあります。 

歯ぎしりとは? 原因や放置するリスク

歯ぎしりの種類

歯ぎしりには、以下の三つの種類があります。

グラインディング

上下の歯を強く噛んだ状態で、横に歯をギリギリとこすり合わせる一般的な歯ぎしりです。主に就寝中に多く、気づかないうちに歯の表面などにすり減り・顎関節に影響が見られることがあります。

クレンチング

強く噛みしめるタイプの歯ぎしりです。
日中や就寝時に無意識のうちに行われることが多く、音が出ないため気づきにくいですが、強い力がかかりやすいため、歯や顎に大きな負担を与えます。 

タッピング

歯を小刻みにカチカチと打ち鳴らすタイプの歯ぎしりで、ストレスや緊張が原因となることが多いです。 
グラインディング、クレンチングと比べると歯への影響は小さめです。

歯ぎしりの主な原因

ストレス

精神的なストレスが原因で無意識に歯ぎしりをしてしまうことがあります。

噛み合わせの問題

歯並びやかみ合わせのズレが影響することもあります。

生活習慣

アルコールやカフェインの過剰摂取、喫煙なども歯ぎしりを悪化させる要因になると考えられています。 

姿勢

スマートフォンの操作やデスクワークなどで前傾姿勢になると、顎に負担がかかりやすくなり、その結果として顎が緊張して歯ぎしりや食いしばりに繋がることがあります。

遺伝的要因

ご家族に歯ぎしりのクセがある場合、遺伝的に影響を受ける可能性もあります。 

放置すると歯や顎にダメージが蓄積する

放置すると、以下のようなリスクが発生します。 

歯の摩耗やひび割れ

強い力で歯がこすれ合うため、歯の表面がすり減り、知覚過敏の原因になります。 

詰め物や被せ物の破損

歯ぎしりの強い力によって詰め物やクラウンなどを傷つけ、交換が必要になることがあります。

顎関節症の発症

顎に過度な負担がかかり、顎関節症を引き起こすことがあります。
口を開けるとカクカク音がしたり、痛みが生じることも。 

頭痛や肩こりの原因

歯ぎしりによって筋肉が緊張し、頭痛や肩こりを引き起こすことがあります。
特に朝起きたときに顎の疲れを感じる場合、歯ぎしりの影響が疑われます。 

歯ぎしり用マウスピースの効果とメリット

歯の摩耗や損傷を防ぐ

マウスピースを使用することで、歯が直接擦れるのを防ぎ、摩耗やヒビのリスクを軽減します。 

顎関節症の予防・緩和

顎関節への負担を和らげることで、顎関節症の症状を軽減します。 

頭痛・肩こりの軽減 

歯ぎしりによる筋肉の緊張が和らぐことで、頭痛や肩こりの症状改善が期待できます。 

睡眠の質の向上

歯ぎしりによる睡眠中の不快感を軽減し、質の良い睡眠をサポートします。 

歯ぎしり用マウスピースの種類と特徴

歯ぎしり マウスピース 種類 特徴

歯科医院で作るオーダーメイドマウスピース

特徴

個々の歯列に合わせて作成されるので、フィット感があります。
また、耐久性も高く長持ちしやすいです。
歯科医の診断を受けながら作成するため、噛み合わせの調整も可能で、より効果的な歯ぎしり対策が期待できます。 

費用相場

5,000~30,000円

来院回数

平均2~4回                                                     症状にもよりますが、通常は初回時に型取り、2回目以降は完成したナイトガードの装着と調整、その後、経過観察していきます。

こんな人におすすめ

しっかりしたものを使いたい、歯科医のアドバイスが欲しい

市販の歯ぎしりマウスピース(ドラッグストア、通販)

特徴

比較的安価で手軽に試せるものの、フィット感に欠ける場合があり、使用感に個人差があります。
また、耐久性が低く、定期的に交換が必要になります。

費用相場

1,000~5,000円

こんな人におすすめ

お試しで使いたい、費用を抑えたい

マウスピースの選び方

マウスピース 選び方

フィット感

フィット感のあるマウスピースを選ぶことで、装着時の違和感を軽減し、噛み合わせを向上させます。
オーダーメイドのマウスピースは個々の歯列に合わせて作られるため、市販品と比較してフィット感があがります。 

耐久性

市販のマウスピースは消耗が早く、数ヶ月で買い替えが必要になることが多いですが、歯科医院で作るものは耐久性が高く、長期間使用できます。 

メンテナンスのしやすさ(洗浄の手間)

毎日使うものなので、簡単に洗浄できるかどうかも重要です。
オーダーメイドのマウスピースは素材がしっかりしており、傷つきにくいため、衛生的に管理しやすいというメリットがあります。 

マウスピースの使い方とお手入れ方法

正しい装着方法

就寝前にしっかりと歯に装着する。 
違和感がないか確認する。 

使用時の注意点

違和感が強い場合や痛みを感じる場合は使用を中止し、歯科医院で相談する。 

長持ちさせるためのお手入れ方法(洗浄・保管)

マウスピースは、研磨剤が入った歯磨き粉でこすると、マウスピースが傷ついてしまいます。使用後は水で洗い、定期的に専用クリーナーで清潔に保つようにしましょう。 
また、マウスピースは熱に弱いため、直射日光を避け、専用ケースに保管するようにしましょう。 

マウスピース以外の歯ぎしり対策もチェック!

ストレス管理(リラックス法・マッサージ)

深呼吸やストレッチを行い、ストレスを軽減する。 
顎周りのマッサージで筋肉の緊張をほぐす。 

生活習慣の見直し

寝る前にリラックスする時間を持つ。 
無意識の食いしばりに注意し、意識的に力を抜く。 

歯科医院での相談

歯ぎしりが気になる場合は、歯科医院での相談がおすすめです。 
必要に応じた噛み合わせの調整や、自分に合ったマウスピースの提案を受けられます。 

まとめ

歯ぎしりを放置すると、歯や顎へのダメージが蓄積し、健康への悪影響が出る可能性があります。
マウスピースを活用することで、歯の摩耗を防ぎ、顎関節症や頭痛のリスクを軽減できます。 
また、ストレス管理や生活習慣の見直しも重要なポイントです。

自分に合った対策を取り入れ、健康な歯と快適な生活を守りましょう! 

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