口臭の原因と対策|歯科検診でのチェック

「口臭が気になる…」そんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか?
口臭は多くの人にとってデリケートな悩みです。
自分では気づきにくい上に他人にも相談しづらいため、一人で抱え込みがちです。
実は、口臭の原因の90%以上はお口の中にあるとされており、多くの場合は歯科医院でのケアや治療で改善が可能です。
口臭の原因はさまざまで、日常生活の中で気をつけるべきポイントも多く存在します。
本記事では、歯科医院で受けられる口臭の検査から治療、そしてその後のケアまでを詳しくご紹介します。
口臭が気になる人についての割合

口臭が気になる人(とても気なる人とやや気になる人)は、なんと62.6%も!
口臭で悩んでいる人は多いことが判明しています。
口臭の主な原因

口臭にはいくつかの種類があり、それぞれ原因と対策が異なります。
まずは、どのような口臭の種類があるのか、みていきましょう。
生理的口臭(朝起きた時、空腹時など)
生理的口臭は、特定の状況で誰にでも起こるものです。
例えば、寝起きや空腹時、緊張時などに唾液の分泌が減少し、口の中の細菌が増えることで口臭が発生します。
歯磨きや水分補給で改善することができます。
外因的口臭
ニンニクやネギ、アルコール、コーヒーなどの飲食物や喫煙が原因で起きるものです。
一時的なものなので、時間が経てば自然と消えていきます。
病的口臭
お口の中の病気が原因で起こる口臭で、口臭全体の9割以上を占めます。虫歯や歯周病、舌の表面に付着する舌苔(ぜったい)などが主な原因です。根本的な治療が必要になります。
全身疾患による口臭
鼻や喉の病気(副鼻腔炎や扁桃炎など)、または糖尿病や肝臓病などの全身の病気が原因で起こる口臭です。
この場合は、歯科治療だけでは改善しないため、専門医での診察が推奨されます。
心理的口臭
実際には口臭がない、もしくは治療で改善しているにもかかわらず、「自分は口臭がひどい」と思い込んでしまう状態です。ストレスや不安が原因で、本人だけが強く感じてしまうケースです。
口臭にはさまざまな種類がありますが、多くの場合はお口の中のケアで改善できます。
だからこそ、専門家である歯科医院で原因を正しく診断してもらうことが大切です。
不良補綴物(合っていない被せ物や詰め物)も実は口臭の原因に…?

実は口臭の原因の中でも、見落としがちなのが、不良補綴物(合っていない被せ物や詰め物)もあります。
合っていない銀歯やプラスチックの補綴物は、隙間などに汚れまたは細菌が溜まりやすい傾向があります。
また、CAD/CAM冠などプラスチック成分を含む補綴物は、時間の経過で匂いを吸着しやすいという特徴もあります。
こうした不良補綴物は、口臭だけでなく虫歯や歯周病の再発にもつながります。違和感がある場合や古い被せ物がある場合は、早めに歯科医院で相談しましょう。
口臭予防には歯科検診が重要!

歯科検診は口臭予防において非常に重要な役割を果たします。
歯科医は口腔内の問題を早期に発見し、適切な対処を行うことで口臭の発生を防ぐことができます。
定期的な受診を習慣にすることで、長期的に口腔の健康を維持できます。 
こんな症状がある人はすぐに歯科へ
口の中が常にネバつく
唾液の分泌が減少し、細菌が増えている可能性があります。
歯磨きをしても口臭が消えない
歯周病や虫歯の進行が疑われます。
歯茎からの出血や腫れがある
歯肉炎や歯周病の可能性が高いため、早めに受診を。
舌に白い苔のようなものが付着している
舌苔が厚くなり、細菌が繁殖しているかもしれません。
口臭を指摘されることが増えた
自覚がなくても周囲が気づくことがあるため、専門的なチェックが必要です。
定期的な歯科検診でできること
舌苔・歯垢・歯石の除去
歯磨きだけでは落としきれない歯垢や歯石を専用の器具で取り除くことで、細菌の繁殖を防ぎます。
定期的なクリーニングで、口臭の根本原因を断ちます。
虫歯や歯周病のチェック
虫歯や歯周病は口臭の大きな原因の一つ。
初期の段階で発見し、治療を受けることが大切です。
口腔内の清掃指導
正しい歯磨きの方法や、デンタルフロス・舌ブラシの使い方を学ぶことで、日常のケアが向上します。
ドライマウスの対策
唾液の分泌が減っている場合、適切なアドバイスや治療を受けることができます。
まとめ
口臭は、一人で悩む必要のない問題です。
専門的な検査と治療によって、爽やかな息と自信を取り戻すことができます。
ただし、すべての歯科医院で専門的な口臭検査を行っているわけではありません。
まずは、事前に電話などで「口臭について相談したい」「口臭検査は可能か」と確認してから受診することをおすすめします。
当院にお電話で問い合わせたい方はこちら、
24時間対応のWEB予約をされたい方はこちらまでどうぞ!
予約空き時間 〜初めての方〜

監修医
足立 院長
・平成31年大学病院 勤務
・アーバン歯科・矯正歯科 大宮ラクーン院 院長
・口腔外科学会員
得意科目は、
・審美〈セラミック矯正やダイレクトボンディングなど〉
・入れ歯〈大学病院と同じ様な精密な入れ歯製作可能
・インプラント
・親知らずの抜歯等
