歯科衛生士による歯石除去の流れと費用相場を完全ガイド

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「歯石ってそのままにしておいても大丈夫?」

そう思ったことはありませんか?

実は、歯石を放置すると虫歯や歯周病のリスクが高まります。毎日丁寧に歯を磨いていても、歯石は自分では取り除けないのです。だからこそ、歯科医院でのプロによる歯石除去が大切になってきます。

この記事では、歯科衛生士が行う歯石除去の流れ・使用する器具・費用相場・保険適用の有無まで、わかりやすく解説します。初めて歯石取りを受ける方にも安心して読んでいただける内容にまとめました。ぜひ最後までお読みください。

目次

歯石とは何か?なぜ除去が必要なのか

まず、歯石の正体を知っておきましょう。

歯石とは、歯垢(プラーク)が唾液中のカルシウムやリン酸と反応して石灰化したものです。歯垢は細菌の塊で、放置すると約48〜72時間で石灰化が始まるといわれています。一度石灰化してしまうと、歯ブラシでは取り除けません。

歯石には2種類あります。

  • 歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)…歯茎より上についた歯石。乳白色で、鏡で確認できることもあります。
  • 歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)…歯周ポケットの内部についた歯石。茶色や黒色で、目視できません。

歯石の表面はザラザラしているため、さらに新たな歯垢が付着しやすくなります。これが虫歯・歯周病・口臭の原因となるのです。

「まだ痛くないから大丈夫」と思っていても、歯周病は自覚症状が出にくい病気です。気づいたときには進行していた、というケースは珍しくありません。定期的な歯石除去が、将来の歯を守る第一歩になります。

歯石の種類と歯周病の関係を示す口腔内イメージ歯科衛生士が使う歯石除去の器具

歯石除去は、専門の器具を使って行います。

歯科医院では主に「超音波スケーラー」と「手用スケーラー」の2種類を使い分けています。それぞれの特徴を理解しておくと、施術中の不安が少なくなります。

超音波スケーラー

1秒間に約4万回振動する超音波と水流を使い、歯石を砕いて除去する機械です。

大量の歯石がついている場合に効率よく使用でき、水で洗い流す効果もあります。ただし、ペースメーカーを使用している方や重度の知覚過敏がある方は使用できない場合があります。事前に歯科衛生士へ相談しておくと安心です。

エアースケーラー

圧縮空気を利用した器具で、振動は1秒間に約6,000回と超音波スケーラーより穏やかです。歯面への負担が少なく、痛みも比較的少ないのが特徴です。

手用スケーラー(シックルスケーラー・キュレットスケーラー)

機械では届きにくい細かい部分の仕上げに使います。

シックルスケーラーは歯茎より上の歯石に使う鎌型の器具です。キュレットスケーラー(グレーシー型)は先端がスプーン状で、歯周ポケット内の縁下歯石を取り除くために使います。歯肉を傷つけにくい設計になっており、深い部分の歯石除去に適しています。

超音波スケーラーで大まかに除去したあと、手用スケーラーで丁寧に仕上げる、というのが一般的な流れです。

歯石除去に使用するスケーラーの種類と特徴出典

   あおびデンタルクリニック「歯医者で行う歯石取りの器具と手順を歯科衛生士が徹底解説」

 より作成

歯科衛生士による歯石除去の流れ

初めて歯石取りを受ける方は、どんな手順で進むのか気になりますよね。

保険診療の場合、いくつかのステップを踏んで施術を行います。大まかな流れは以下の通りです。

STEP1:口腔内の検査・問診

まず、歯や歯肉の状態を確認します。

「プローブ」という細い器具を使って歯周ポケットの深さを測定します。深さが4mm未満なら軽度、4〜6mmなら中等度、6mm以上なら重度と判断されます。この検査によって、歯石の付き具合や歯周病の進行度が把握できます。レントゲン撮影を行う場合もあります。

STEP2:歯冠部(縁上)の歯石除去

歯茎より上に見えている歯石を取り除きます。

超音波スケーラーを使って大きな歯石を砕き、手用スケーラーで仕上げます。歯石が少なければ1回で終わることもありますが、量が多い場合は上下に分けて2回に分けることもあります。

STEP3:再検査(数週間後)

縁上の歯石を除去してから数週間後に再び検査を行います。

歯肉の炎症が改善されているか、歯周ポケットの深さはどう変化したかを確認します。この段階で歯肉の状態が改善されていれば、次のステップへ進みます。

STEP4:歯根部(縁下)の歯石除去

歯周ポケットの内部にある縁下歯石を取り除きます。

縁下歯石は直接見えない上に歯に強固にこびりついているため、1回に処置できる歯の本数は4〜6本程度です。歯周病が進行しているほど回数が増え、全体で6回程度かかることもあります。

STEP5:歯面研磨(ポリッシング)

歯石を取り除いた後、歯の表面を磨き上げます。

専用の研磨剤を使って歯面をなめらかに整えることで、汚れが再付着しにくくなります。見た目もきれいになり、ツルツルとした仕上がりになります。

STEP6:ブラッシング指導・フッ素塗布

最後に、自宅でのケア方法を歯科衛生士から指導してもらいます。

正しい歯磨きの方法を身につけることで、歯石の再形成を防ぐことができます。フッ素塗布を行う場合もあり、歯の再石灰化を促す効果が期待できます。

歯科衛生士による歯石除去の施術ステップと流れ歯石除去の費用相場と保険適用について

費用が気になる方も多いと思います。

歯石除去には「保険診療」と「自由診療」の2種類があり、それぞれ費用や内容が異なります。

保険診療の場合

歯周病などの治療として歯石除去を行う場合は、健康保険が適用されます。

3割負担の方の場合、初診時は検査代を含めて3,000〜4,000円程度が目安です。2回目以降は1回につき1,500〜2,500円程度になります。ただし、施術する歯の本数や部位によって費用は変わります。

注意点として、歯肉の状態が健康な場合や、着色除去・クリーニングのみを目的とした場合は保険適用外となります。

自由診療の場合

自由診療では、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)という施術を受けることができます。

専用の機器やフッ化物入りの研磨剤を使い、歯面の汚れを丁寧に落とします。費用は歯科医院によって異なりますが、5,000〜30,000円程度が目安です。保険診療と違い、歯冠部・歯根部の歯石を1回でまとめて施術できるのが特徴です。

治療回数の目安

  • 歯肉炎…1回程度
  • 軽度歯周炎…1〜3回程度
  • 中等度歯周炎…3〜6回程度
  • 重度歯周炎…5〜7回程度

歯周病が進行しているほど、通院回数と費用が増えます。早めに受診することが、結果的に費用の節約にもつながります。

出典

   なんばアップル歯科「歯石取りの費用(値段)は?保険適用されるの?」

 より作成

歯石除去の保険適用と費用相場の比較表イメージ施術中の痛みと所要時間について

「歯石取りって痛いの?」という質問をよく受けます。

正直にお伝えすると、個人差があります。歯肉の炎症が強い方や、歯周ポケットが深い方は、縁下歯石の除去時に痛みを感じやすいです。一方、歯肉が健康な状態であれば、ほとんど痛みを感じない方も多くいます。

痛みが出やすいケース

  • 歯周病が進行していて歯肉が炎症を起こしている場合
  • 歯周ポケットが深く、縁下歯石が多い場合
  • 知覚過敏がある場合

痛みが強い場合は、麻酔を使って施術することも可能です。遠慮せず歯科衛生士や歯科医師に相談してください。

所要時間の目安

縁上歯石のみの場合、1回の施術は30〜60分程度が目安です。

縁下歯石の除去は1回に4〜6本ずつ行うため、全体が終わるまでに複数回の通院が必要になります。歯石の量や歯周病の進行度によって大きく変わるため、担当の歯科衛生士に確認するのがよいでしょう。

 「歯石取りは怖い」と思っていたけれど、実際に受けてみたら思ったより痛くなかった、という声はよく聞きます。不安なときは事前に「痛みが出そうなら教えてください」と伝えておくと安心です。

歯石除去後のケアと再形成を防ぐポイント

歯石を取り除いた後のケアも大切です。

歯石は歯垢が石灰化したものなので、毎日の歯磨きで歯垢をしっかり落とすことが、歯石の再形成を防ぐ最も効果的な方法です。歯垢は48〜72時間で石灰化が始まるといわれているため、毎日のブラッシングが欠かせません。

自宅でできるケアのポイント

  • 正しいブラッシング…歯と歯茎の境目を意識して、やさしく丁寧に磨く
  • デンタルフロス・歯間ブラシの活用…歯ブラシが届きにくい歯と歯の間の汚れを落とす
  • フッ素入り歯磨き粉の使用…歯の再石灰化を促し、虫歯予防にも効果的

どれだけ丁寧に磨いても、磨き残しはゼロにはなりません。だからこそ、定期的な歯科医院でのプロケアが必要なのです。

定期メンテナンスの頻度

一般的に、3〜6か月に1回の定期検診が推奨されています。

歯周病のリスクが高い方や歯石がつきやすい方は、3か月ごとのメンテナンスが理想的です。定期的に通うことで、歯石が大量に蓄積する前に除去でき、施術時の痛みも少なくて済みます。

将来も自分の歯で食事を楽しみたいと思いませんか?

歯石除去後の正しいブラッシングとデンタルフロスのケア方法アーバン歯科・矯正歯科 大宮ラクーン院の予防歯科について

大宮駅から徒歩1分の場所にある、アーバン歯科・矯正歯科 大宮ラクーン院をご紹介します。

「虫歯になってから通う」のではなく、「虫歯にならないように通う」という予防歯科の考え方を大切にしている歯科医院です。

充実した予防ケアメニュー

プロによるクリーニング(PMTC)・歯石取り・ブラッシング指導を組み合わせて、患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせたケアを提供しています。

特に注目したいのが、エアフローという専用機器を使ったクリーニングです。細かいパウダーで歯の表面の汚れや着色をやさしく除去でき、短時間でツルツルの仕上がりになります。汚れが再びつきにくくなる効果もあり、見た目のきれいさと予防効果を同時に得られます。

デジタルスキャンによる精密検査

口腔内を立体的に確認できるデジタルスキャンを活用した検査も行っています。

自分では気づきにくい小さな虫歯も早い段階で発見できるため、「気づいたときには進行していた」というリスクを減らすことができます。早期発見・早期治療が、歯を長く守ることにつながります。

痛みに配慮した診療体制

口腔外科学会会員が多数在籍しており、痛みに配慮した診療に自信を持っています。

厚生労働省研究倫理審査会認定の歯科衛生士が浸潤麻酔を行っており、難症例の親知らずの抜歯にも対応可能です。「歯医者は怖い」と感じている方にも、安心して受診していただける環境が整っています。

患者さんからの声

500件以上の口コミが寄せられており、「事前カウンセリングで詳しく治療方針の説明があり、安心して治療を受けられる」「担当の先生はもちろん、歯科衛生士の方も優しくていねいに対応してくださる」といった評価をいただいています。

医院全体が静かで落ち着いた雰囲気で、受付スタッフも感じよく対応してくれると好評です。

感染予防対策と利便性

お会計時の金銭の受け渡しを全自動化しており、人との接触をなるべく減らす工夫がされています。クレジットカード(VISA・Master)にも対応しているので、手持ちの現金がなくても安心です。

3か月ごとのメンテナンスを目安に、無理なく続けられる予防習慣をサポートしてくれます。

まとめ

歯石除去は、虫歯・歯周病・口臭を予防するために欠かせないケアです。

歯科衛生士が行う歯石除去は、超音波スケーラーと手用スケーラーを使い分けながら、歯茎の上下に付いた歯石を丁寧に取り除いていきます。保険診療では初診時3,000〜4,000円程度(3割負担)、自由診療では5,000〜30,000円程度が費用の目安です。

施術の痛みは個人差がありますが、事前に歯科衛生士へ相談することで、麻酔を使うなどの対応が可能です。定期的に通うことで歯石の蓄積を防ぎ、施術時の負担も軽くなります。

「将来も自分の歯で食事を楽しみたい」という気持ちがあるなら、今すぐ予防歯科に取り組むことが大切です。

大宮駅から徒歩1分のアーバン歯科・矯正歯科 大宮ラクーン院では、デジタルスキャン・エアフロー・PMTCなど充実した予防ケアを提供しています。初めての方も安心して受診できる環境が整っていますので、ぜひ一度ご相談ください。お口の健康を守るための第一歩を、一緒に踏み出しましょう。

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