抜歯後の糸はいつ取れる?抜糸までの期間と治療後の過ごし方の注意点

抜歯後の糸はいつ取れる?抜糸までの期間と治療後の過ごし方の注意点

抜歯が終わってひと安心したものの、「口の中に残っている糸はいつ取れるの?」「自然に取れるもの?それとも歯医者に行かないとダメ?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、抜糸(ばっし)のタイミングは使用した糸の種類によって異なり、溶けない糸であれば術後おおむね1〜2週間を目安に歯科医院で除去してもらう必要があります。自然に溶ける吸収性縫合糸が使われたケースでは、2〜4週間かけて徐々に消えていきますが、放置しても問題ない場合と、そうでない場合があります。

糸の種類・抜糸のタイミング・放置した場合のリスクまで、この記事でしっかり解説します(個人差があります。詳細は担当医にご確認ください)。

  • ✅ 抜歯後の糸が「溶ける糸」か「溶けない糸」かの見分け方
  • ✅ 抜糸はいつ・どのように行うか(目安期間・流れ)
  • ✅ 糸を放置した場合のリスクと正しいアフターケア
目次

抜歯後に「糸」が残るのはなぜ?まず知っておきたい基本

縫合(ほうごう)は傷口を守るために行われる

抜歯の際に歯茎を切開した場合や、傷口が大きい場合、歯科医師は縫合糸(ほうごうし)で歯茎を縫い合わせることがあります。これは傷口を早くふさぎ、細菌の侵入を防いで治癒を促すための処置です。特に親知らず(智歯)の抜歯では歯茎の切開を伴うことが多く、縫合が行われるケースが増えます。

一方、小さな虫歯の抜歯や単純な抜歯では、縫合を行わず自然治癒に任せる場合もあります。縫合するかどうか・どの糸を使うかは、抜歯の難易度・傷口の状態・患者さんの口腔内環境などをもとに歯科医師が判断します。

「糸が気になる」のは自然な感覚

口の中に異物感があると、どうしても気になってしまうのは自然なことです。食事のたびに糸が引っかかる感じがしたり、鏡で見たら糸の端がピロっと飛び出していたりすることもあるでしょう。しかし、自分で糸を引っ張ったり切ったりするのは非常に危険です。傷口が開いてしまったり、感染のリスクが高まったりする可能性がありますので、必ず歯科医院で処置を受けてください。

抜歯の糸には2種類ある|溶ける糸・溶けない糸の違い

吸収性縫合糸(溶ける糸)とは

Point 01 吸収性縫合糸(溶ける糸)
体内で自然に分解・吸収される糸

生体に吸収される素材(ポリグリコール酸・ポリ乳酸など)でできており、一定期間が経つと体内の酵素や水分によって分解されます。目安として術後2〜4週間程度で自然に溶けていくことが多いですが、素材や部位・口腔内の環境によって個人差があります。原則として抜糸のために歯科医院を再受診する必要はありませんが、経過観察の来院は推奨されます。

Point 02 非吸収性縫合糸(溶けない糸)
体内で分解されない糸。必ず歯科医院で除去が必要

ナイロン・シルク(絹糸)などの素材でできており、体内では分解されません。術後おおむね1〜2週間を目安に歯科医院で抜糸(縫合糸の除去)を行う必要があります。この糸は傷口の固定力が高く、大きな切開部や難症例の抜歯でよく使われます。放置すると糸の周囲に汚れが蓄積して感染の原因になる恐れがあるため、指定された期日に必ず受診しましょう。

Point 03 どちらの糸が使われているかわからない場合は?
抜歯後の説明を確認・不明なら歯科医院へ

抜歯後に歯科医師や歯科衛生士から「溶ける糸を使いました」「○週間後に抜糸に来てください」などの説明がされるのが一般的です。説明を聞き忘れた場合や不安な場合は、自己判断せず担当の歯科医院に電話で確認するのが最も安全です。

糸の色でわかることもある

一般的に、黒や青っぽい色の糸は非吸収性(溶けない糸)であることが多く、白や透明に近い色の糸は吸収性(溶ける糸)の場合があります。ただし、これはあくまでも目安であり、糸の種類を正確に判断するには歯科医師の確認が必要です。自己判断での放置はリスクを伴いますので、ご注意ください。

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抜糸はいつ・どのように行う?流れと目安期間

抜糸のタイミングの目安

非吸収性の糸(溶けない糸)を使用した場合、抜糸のタイミングは一般的に術後7〜14日(1〜2週間)が目安とされています。この期間中に傷口の上皮化(新しい組織が表面を覆うこと)がある程度進み、縫合糸の役割が終わります。

ただし、抜歯の難易度・傷口の大きさ・治癒の状態によって、担当医が抜糸のタイミングを個別に判断します。「1週間後に来てください」と言われた場合はその指示に従いましょう。

抜糸の流れ・所要時間

抜糸の処置はほとんどの場合、麻酔なしで行われます。歯科医師または歯科衛生士が専用のハサミ(縫合剪刀)でごく短時間のうちに糸を切り、ピンセットで抜き取るだけです。処置時間は通常数分程度で、痛みを感じることはほとんどありません(ごくまれに傷口に糸が癒着している場合は多少の引っ張り感を覚えることがあります)。

抜糸後は傷口の状態を確認し、問題がなければ通常通りの日常生活に戻ることができます。抜糸後の経過観察についても担当医の指示に従いましょう。

よくある誤解:「糸がなくなったから治った」はNG

吸収性の糸を使った場合、糸が自然に溶けて「もう糸がない=完全に治った」と思ってしまう方がいます。しかし、糸が溶けても傷口の内側がまだ完全に治癒していないケースは十分あります。表面が閉じていても、骨や歯茎の深い部分の治癒にはより長い期間が必要です。抜糸後や糸が溶けた後も、担当医が指定した経過観察の受診は大切です。

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糸を放置するとどうなる?知っておきたいリスクと注意点

非吸収性の糸を放置した場合のリスク

✔ 適切に抜糸した場合

  • 傷口の治癒が順調に進む
  • 細菌の蓄積リスクが低い
  • 歯茎の炎症を予防できる
  • 経過観察で安心感を得られる

✖ 放置し続けた場合のリスク

  • 糸の周囲に食べカス・プラークが溜まる
  • 歯茎の炎症・腫れ・出血が起きやすい
  • 感染症を引き起こす可能性がある
  • 傷の治癒が遅れることがある

溶けない糸を長期間放置すると、糸の周りにバイオフィルム(細菌の集合体)が形成されやすくなります。その結果、歯茎が赤く腫れたり、押すと痛みや出血が出たりするケースがあります。口腔内の細菌が傷口から侵入すると感染につながる恐れもあるため、指定された抜糸の期日は守ることが大切です。

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吸収性の糸でも注意が必要なケース

溶ける糸であっても、体質や口腔内環境によって分解が遅れたり、うまく溶けずに残存したりすることがあります。術後2〜3週間経っても糸がほとんど変化しない・口腔内に違和感が続く・歯茎が腫れているなどの場合は、自然溶解を待たずに歯科医院を受診することをおすすめします。

抜糸後・抜歯後のケアで気をつけること

⚠ 抜歯・抜糸後に避けるべき行動

  • 自分で糸を引っ張る・切る:傷口が開く・感染のリスクあり
  • 強いうがい:血餅(ドライソケット予防に必要な組織)が流れてしまう恐れがある
  • 抜歯当日の激しい運動・入浴(長湯):血流が増し、出血が続く可能性がある
  • 喫煙:傷口の治癒が遅れる原因になる
  • 硬い食べ物・刺激物の摂取:傷口への刺激で痛みが増す場合がある

抜糸後もしばらくは傷口が完全に治癒していない状態が続きます。担当医から渡された注意事項をよく確認し、不安なことがあれば遠慮なく歯科医院に相談しましょう。

親知らずの抜歯後の糸について|特に知りたい方へ

親知らず抜歯は縫合が必要なことが多い

親知らず(智歯)の抜歯は、他の歯の抜歯と比べて切開・縫合を伴うケースが多くあります。特に横向きや深い位置に埋まっている親知らずの場合、歯茎を大きく切開して骨を削る処置が必要になることがあり、縫合する範囲も広くなります。このような難症例では、抜糸のタイミングや経過観察が特に重要です。

抜歯後の歯茎はどのくらいで治る?回復までの期間と経過の目安

難症例ほど経口腔外科の経験豊富な歯科医師への相談を

親知らずの抜歯は難易度に大きな幅があります。真っすぐに生えているケースであれば比較的シンプルですが、横向きに埋まっている・根が複雑に曲がっている・神経に近接しているといった難症例では、口腔外科の知識と経験が必要です。

抜歯後の縫合・抜糸・経過観察まで一貫して同じ医院で診てもらえると、治癒の経過を正確に把握してもらいやすく、何か問題が起きた場合にも迅速に対応してもらいやすいというメリットがあります。

抜糸後も痛みや腫れが続く場合は要注意

抜糸を終えた後も、1週間以上強い痛みや腫れが続く場合、または一度引いた痛みが再び強くなる場合は、ドライソケット(血餅が失われた状態)や感染の可能性が考えられます。このような場合は様子を見ず、早めに歯科医院を受診することが大切です(個人差があります。症状に不安を感じたら担当医にご相談ください)。

大宮駅の歯医者「アーバン歯科・矯正歯科 大宮ラクーン院」の診療台をご紹介します

アーバン歯科・矯正歯科 大宮ラクーン院の抜歯・口腔外科への取り組み

  • 🦷 口腔外科学会会員が多数在籍:難症例の親知らず抜歯にも対応。抜歯後の縫合・抜糸・経過観察まで一貫してサポートします。
  • 🔬 マイクロスコープ・3次元CTによる精密診断:親知らずや歯根の状態を立体的に把握し、抜歯リスクを事前に丁寧にご説明します。
  • 💉 痛みへの配慮:厚生労働省研究倫理審査会認定の歯科衛生士が浸潤麻酔を担当。歯科で最も細い針と全自動麻酔器を使用し、麻酔時の不快感を和らげる工夫をしています。
  • 🚉 大宮駅東口から徒歩1分・急患対応あり:埼玉県さいたま市大宮区の大宮ラクーン3階。急な歯の痛みも予約なしでご相談いただけます(状況によりお待たせする場合があります)。
  • 📅 土・日も診療:平日に通院が難しい方でも安心。抜糸の来院も土日対応可能です。

👨‍⚕️ 院長・足立 翔太からひとこと

「抜歯後の糸のことが気になって、でも歯医者に聞いていいのかわからない…という方が多くいらっしゃいます。当院では抜歯前にCTや口腔内スキャナーで状態を把握したうえで、抜歯後の経過・縫合の種類・抜糸のタイミングまで患者様にわかりやすくご説明することを大切にしています。元の歯には戻せないからこそ、治療の一つひとつに丁寧に向き合いたいと考えています。何かご不安なことがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。」

院長 足立 翔太|日本補綴歯科学会員・口腔外科学会員

よくある質問|抜歯の糸・抜糸について

Q 抜糸は痛いですか?麻酔は必要ですか?
A ほとんどの場合、麻酔なしで行われます。専用のハサミで糸を切り、ピンセットで抜き取るだけなので、処置時間は数分程度です。傷口がほぼ治癒している状態で行うため、痛みを感じることはほとんどありません。糸が歯茎に多少癒着している場合に引っ張り感を覚えることがありますが、強い痛みになることはまれです(個人差があります)。
Q 糸が食事中に取れてしまいました。すぐに受診すべきですか?
A 術後ある程度期間が経過した後(例:1週間以上)に糸が取れた場合は、傷口がある程度治癒していることも多く、すぐに緊急性が高い状況とは限りません。ただし、術後すぐ(数日以内)に糸が取れた場合や、傷口が開いている・出血が止まらない・痛みや腫れが強い場合は、早めに歯科医院に連絡してください。自己判断で放置せず、担当医に状況を伝えるのが安全です(個人差があります)。
Q 抜糸後、いつから普通の食事ができますか?
A 抜糸後も傷口の内部は完全に治癒していないことが多いため、抜糸直後から硬い食べ物や刺激の強い食べ物を摂るのは控えることをおすすめします。柔らかい食事から始め、徐々に通常の食事に戻していくのが一般的です。目安や具体的な時期については担当医の指示に従ってください。傷の治癒速度は個人差が大きいため、「これくらい経てば大丈夫」と自己判断するのは避けましょう。

📝 この記事のまとめ

  • ✅ 抜歯の縫合糸には「溶ける糸(吸収性)」と「溶けない糸(非吸収性)」の2種類があり、それぞれ扱いが異なる
  • ✅ 溶けない糸の抜糸タイミングは術後おおむね1〜2週間が目安。必ず歯科医院で除去が必要(個人差あり)
  • ✅ 非吸収性の糸を放置すると細菌の蓄積・感染・治癒遅延などのリスクがある
  • ✅ 自分で糸を引っ張る・切る行為は危険。必ず歯科医院に相談すること
  • ✅ 抜糸後も傷口の内部治癒には時間がかかる。担当医の指示に従って経過観察を続けることが大切

抜歯後の糸のこと、大宮の歯科医院にお気軽にご相談ください

「糸がまだある…」「抜糸の予約を忘れていた」など、どんな小さなことでも大丈夫です。さいたま市大宮区・大宮駅東口徒歩1分のアーバン歯科・矯正歯科 大宮ラクーン院は土日も診療・急患も対応可能です。

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📞 048-729-4173

監修医師プロフィール

著者写真

足立 翔太(院長)

平成31年大学病院 勤務

出勤日
月曜日
火曜日
水曜日
金曜日
土曜日

担当科目
審美〈セラミック矯正やダイレクトボンディングなど〉
入れ歯〈大学病院と同じ様な精密な入れ歯製作可能〉
インプラント
親知らずの抜歯

資格・所属学会:口腔外科学会員

※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。

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