PMTCとは?歯科医院のプロクリーニングで得られる効果と最適な頻度

本記事では、PMTCの定義・効果・施術の流れ・費用・最適な頻度、そして大宮でPMTCを受けられるアーバン歯科・矯正歯科 大宮ラクーン院の特徴まで、まとめて解説します。
PMTCとは何か?自分で行う歯磨きとの違いは?
PMTCとは、歯科医師や歯科衛生士が専用の器械とペーストを使って行う、プロフェッショナルな歯のクリーニングです。毎日の歯磨きでは届かない汚れを徹底的に除去できる点が最大の特徴です。
ヨーロッパで行われた研究によると、歯ブラシだけでは歯全体の汚れの50〜60%しか除去できないと報告されています。残った汚れは時間とともに「バイオフィルム」という細菌の塊に変化し、歯磨きや薬剤では取り除けなくなります。
バイオフィルムとは、多種多様な細菌が絡み合ってできた塊のことです。台所の三角コーナーやお風呂場のヌメリのようなイメージで、専用の器具を使わなければ除去できません。このバイオフィルムが虫歯・歯周病の主な原因となります。
一方、保険適用の一般的なクリーニング(スケーリング)は主に歯石除去が目的です。PMTCはさらに踏み込んで、バイオフィルムの除去・歯面の研磨・フッ素塗布まで行う点が異なります。
PMTCを受けるとどんな効果が得られるのか?
PMTCを受けることで、虫歯予防・歯周病の改善と予防・着色汚れの除去・口臭予防という4つの主要な効果が期待できます。歯の表面がツルツルになり、汚れが再付着しにくくなる点も大きなメリットです。
虫歯を予防できる
PMTCでは、虫歯の原因となるバイオフィルムや歯垢(プラーク)を専用器具で徹底除去します。さらに、歯の表面の細かな傷を研磨ペーストで滑らかに整えるため、汚れが付着しにくい状態になります。
歯科予防の父として知られるスウェーデンのアクセルソン博士が30年間にわたって行った研究では、PMTCを含む適切なメンテナンスを継続することで97.7%の確率で歯を守れるという結果が報告されています。
歯周病の改善と予防ができる
PMTCでは歯の表面だけでなく、歯肉縁下数ミリ付近まで歯垢を除去します。歯肉への細菌感染を防ぐことで、歯周病・歯肉炎の改善と予防に効果が期待できます。
PMTCを繰り返すことで歯肉が引き締まり、歯周ポケットが浅くなる効果も報告されています。歯周病は悪化すると完全に治すことが難しいため、定期的なPMTCによる予防が非常に重要です。
着色汚れを取り除き、歯本来の白さを取り戻せる
コーヒー・紅茶・赤ワイン・タバコのヤニなどによる頑固な着色汚れも、PMTCで除去できます。歯本来の自然な白さとツヤを取り戻せるため、見た目にも嬉しい変化があります。
ただし、PMTCは外来性の着色(歯の表面の汚れ)を落とすものであり、歯自体の内側の色を白くすることはできません。歯を内側から白くしたい場合は、ホワイトニングが必要です。
口臭の予防になる
口臭の多くは、口内の細菌が出す揮発性のガスが原因です。PMTCで口内の細菌を減らすことで、このガスが発生しにくくなり、口臭を予防できます。
PMTCの施術の流れはどうなっているのか?
PMTCは一般的に「口腔内確認→染め出し→歯石除去→歯面清掃→フッ素塗布」の順で進み、所要時間は30〜60分程度です。クリニックによって多少異なりますが、基本的な流れは共通しています。
- 口腔内の確認:歯科医師・歯科衛生士が虫歯・歯周病の有無、歯石の付着状況を確認します。
- 染め出し:染め出し液を歯全体に塗り、磨き残しがある箇所をピンク色に染めて可視化します。必要に応じてブラッシング指導も行います。
- 歯石除去(スケーリング):スケーラーと呼ばれる専用器具を使い、歯に付着した歯石・歯垢を丁寧に取り除きます。歯石の表面は粗造でプラークが付着しやすいため、事前に除去することが重要です。
- 歯面清掃(ポリッシング):専用の研磨ペーストとブラシ・チップを使い、歯の表面・歯間・歯の付け根のプラーク・着色汚れ・バイオフィルムを除去します。歯の表面が滑らかになり、汚れが付着しにくくなります。
- フッ素塗布:クリーニング後の清潔な歯にフッ素を塗布し、エナメル質を強化して虫歯菌の活動を抑制します。塗布後30分〜1時間は飲食を控える必要があります。
PMTCは基本的に痛みはありません。ただし、知覚過敏がある方や歯周病・歯肉炎のトラブルがある場合は、施術中にしみや痛みを感じたり、多少出血することがあります。
PMTCはどのくらいの頻度で受けるのが最適なのか?
PMTCの推奨頻度は一般的に3〜6か月に1回ですが、口腔内の状態やリスクによって最適な間隔は異なります。虫歯菌・歯周病菌などの細菌は一度除去しても再び付着し、約90日で増殖するため、3か月ごとのメンテナンスが理想的とされています。
状態別・推奨頻度の目安
- 健康な歯と歯茎(虫歯・歯周病リスクが低い方):6か月に1回が目安。正しいセルフケアができており、歯周ポケットがすべて3mm以下の方は、このペースで問題ありません。
- 歯周病予防・軽度の歯周病がある方:2〜3か月に1回が推奨。歯石が付きやすく、歯周病の進行を防ぐために短い間隔でのケアが必要です。
- 中等度以上の歯周病がある方:1〜2か月に1回の頻繁な管理が必要です。
- 虫歯になりやすい方(唾液が少ない・歯並びが悪いなど):1〜2か月に1回。早期発見・予防のため高頻度のケアが重要です。
- インプラント・矯正治療中の方:1〜2か月に1回。清掃が難しく細菌の蓄積リスクが高いため、短い間隔でのPMTCが推奨されます(アクシア中野デンタルクリニック)。
タバコを吸う方・歯周ポケットが4mm以上の方・唾液の性質により虫歯リスクが高い方なども、標準より高頻度(1〜2か月に1回)でのPMTCが推奨されます(カクデンタルクリニック)。
最適な頻度は個人差があるため、担当の歯科医師に相談して自分に合ったペースを決めることが大切です。
PMTCの費用はいくらか?保険は適用されるのか?
PMTCは予防目的の場合、原則として保険が適用されない自費診療となり、費用の相場は5,000〜15,000円程度です。クリニックや使用する機器・薬剤によって異なります。
- 一般的な相場:5,000〜15,000円程度
- 赤坂歯科・矯正歯科クリニックの例:初回8,000円(税込)、2回目以降(3か月以内)6,000円(税込)
- 大手町プレイス歯科の例:6,600円(税込)(6〜15歳のお子様は3,300円)
歯周病治療の一環としてPMTCを行う場合は、保険診療になるケースもあります。ただし、使用する薬剤や機器の種類によっては自費診療になることもあるため、事前にクリニックへ確認することをおすすめします。
施術時間は30〜60分程度が一般的ですが、汚れが多い場合や定期的なケアを行っていない場合は、さらに時間がかかることもあります。
PMTCを受けるべき人はどんな方なのか?
PMTCは、毎日歯磨きをしていても虫歯・歯周病が気になる方や、着色汚れ・口臭が気になる方に特に推奨されます。以下のような方は特にPMTCの恩恵を受けやすいです。
- 口臭が気になる方:細菌の除去で口臭の根本原因にアプローチできます。
- 歯の汚れ・着色が気になる方:コーヒー・紅茶・タバコのヤニによるステインを効果的に除去できます。
- 歯ぐきが後退してきた方:歯周病の進行を抑えるためにも定期的なPMTCが有効です。
- 矯正治療中の方:矯正装置の周りは汚れが溜まりやすく、PMTCで清潔を保てます。
- 詰め物・被せ物・インプラントが入っている方:人工物の境目にバイオフィルムが付くと虫歯・歯周病・インプラント周囲炎のリスクが高まるため、専門的なケアが必要です。
- 結婚式・発表会など重要なイベントを控えている方:歯本来の白さとツヤを取り戻し、清潔感のある笑顔で臨めます。
- 目には見えない部分の虫歯を早期発見したい方:PMTCと合わせた定期検診で、初期段階の虫歯を発見できます。
大宮でPMTCを受けるなら〜アーバン歯科・矯正歯科 大宮ラクーン院の特徴は?
大宮駅から徒歩1分の立地にあるアーバン歯科・矯正歯科 大宮ラクーン院は、予防歯科・クリーニングを得意とするクリニックです。口腔内デジタルスキャンによる精密な初回診断と、エアフロー(プロフィー メイトネオ)を用いた高品質なクリーニングが特徴です。
口腔内デジタルスキャンで目に見えない虫歯を早期発見
当院最大の特徴は、口腔内デジタルスキャンを用いた初回診断です。お口の中を立体的な画像として捉えるスキャナーを使用することで、肉眼では見えない部分の虫歯を早期発見できます。
虫歯治療は患部を削ることから始まるため、どんなに治療をしても元どおりの歯を取り戻すことはできません。だからこそ、早期発見・早期対応が歯を守る上で最も重要です。
エアフロー(プロフィー メイトネオ)による高品質クリーニング
当院では、歯面清掃機器「エアフロー」としてプロフィー メイトネオ(Prophy Mate neo)を導入しています。超微粒子パウダーをジェット噴射で吹き付けることで、歯にこびりついた頑固なヤニや着色を効果的に落とします。
プロフィー メイトネオは通常よりパワフルな噴射力を持ち、ノズルが長く小さいため奥歯の洗浄時も口唇を必要以上に広げる必要がなく、患者様への負担を軽減します。エアフローの主な特徴は以下のとおりです。
- 高い清掃効果:頑固なヤニや着色も効果的に除去できます。
- 短時間での施術:高圧洗浄機のように細かい部分まで効率よく汚れを落とせます。
- 歯や人工物に優しい:詰め物・被せ物・インプラントなどを傷つけずにクリーニングできます。
- 再付着を防ぐ:施術後は歯の表面がツルツルになり、歯垢・歯石・着色の再付着が起こりにくくなります。
なお、エアフローは外来性の着色を落とすものであり、歯自体の色を白くするものではありません。歯を白くしたい場合は、ホワイトニングをご検討ください。
3か月ごとのメンテナンスが理想的な理由
虫歯菌や歯周病菌などの細菌は一度除去しても再び付着し、約90日で増殖することが知られています。そのため、当院では3か月ごとを目安にメンテナンスを受けることを推奨しています。
定期的なメンテナンスを継続することで、虫歯・歯周病のリスクを大幅に下げ、長期的に健康な歯を保つことができます。
PMTCのデメリットや注意点は何か?
PMTCは多くのメリットがある一方で、保険適用外・時間がかかる・歯自体を白くはできないといったデメリットも理解しておく必要があります。
- 保険が適用されない:予防目的のPMTCは自費診療となり、費用が発生します。
- 時間がかかる:施術時間は30〜60分程度。汚れが多い場合はさらに時間がかかることもあります。時間に余裕のある日に通院することをおすすめします。
- 歯が白くなるとは限らない:PMTCは歯本来の色を取り戻すものです。歯自体をより白くしたい場合はホワイトニングが必要です。
- 一時的な知覚過敏が起こることがある:施術後に一時的なしみや痛みを感じることがあります。多くの場合は数日で改善します。
- 施術を受けられる歯科医院が限られる:すべての歯科医院でPMTCを提供しているわけではありません。事前に確認が必要です。
- 歯石がある場合は先に除去が必要:PMTCは歯石を取ることができないため、歯石がある場合は先にスケーリングで除去してからPMTCを行います。
アーバン歯科・矯正歯科 大宮ラクーン院では、大宮駅から徒歩1分の好立地で、日曜診療・夜間診療(18時〜)・個室制を提供しています。口腔内デジタルスキャンによる精密診断とエアフロー(プロフィー メイトネオ)を組み合わせた予防歯科・クリーニングで、あなたの歯の健康を長期的にサポートします。まずはお気軽に無料相談・検診にお越しください。
よくある質問
PMTCとスケーリング(歯石取り)の違いは何ですか?
スケーリングは主に歯石の除去を目的とした処置で保険適用が可能です。PMTCはさらに踏み込んで、バイオフィルムの除去・歯面研磨・フッ素塗布まで行う自費診療のプロクリーニングです。
PMTCは痛いですか?
基本的に痛みはありません。ただし、知覚過敏がある方や歯周病・歯肉炎がある場合は、施術中にしみや痛みを感じたり、多少出血することがあります。
PMTCの効果はどのくらい続きますか?
細菌は約90日で増殖するため、PMTCの効果は概ね3か月程度持続します。そのため、3〜6か月に1回の定期的なPMTCが推奨されています。
PMTCを受けると歯が白くなりますか?
PMTCは歯の表面の着色汚れを除去し、歯本来の白さを取り戻すことができます。ただし、歯自体の内側の色を白くすることはできません。歯を内側から白くしたい場合はホワイトニングが必要です。
PMTCは子どもでも受けられますか?
はい、子どもでも受けられます。歯科医院によっては子ども向けの料金設定もあり、例えば大手町プレイス歯科では6〜15歳は3,300円(税込)と設定されています。
矯正治療中でもPMTCは受けられますか?
矯正治療中の方にもPMTCは推奨されます。矯正装置の周りは汚れが溜まりやすいため、1〜2か月に1回の高頻度でのPMTCが特に有効です。
インプラントや被せ物がある場合でもPMTCは受けられますか?
はい、受けられます。エアフローなどの超微粒子パウダーを使ったPMTCは、インプラント・詰め物・被せ物などの人工物を傷つけずにクリーニングできます。むしろ人工物の境目のケアに積極的に推奨されます。
PMTCとホワイトニングはどちらが先ですか?
PMTCを先に受けることが推奨されます。クリーニングで歯の表面の汚れを除去してからホワイトニングを行うことで、ホワイトニング剤が歯に浸透しやすくなり、より効果的です。
大宮でPMTCを受けられるクリニックはありますか?
大宮駅から徒歩1分のアーバン歯科・矯正歯科 大宮ラクーン院でPMTCを受けられます。エアフロー(プロフィー メイトネオ)と口腔内デジタルスキャンを組み合わせた高品質な予防歯科・クリーニングを提供しています。
PMTCを受けた後に気をつけることはありますか?
フッ素塗布後は30分〜1時間程度、飲食を控える必要があります。また、施術直後は歯の表面が一時的にしみやすくなることがあるため、冷たい飲食物に注意してください。
まとめ
PMTCは歯磨きでは落とせないバイオフィルムを除去し、虫歯・歯周病・口臭を予防できるプロクリーニングです。推奨頻度は口腔内の状態に応じて3〜6か月に1回が基本で、リスクが高い方は1〜2か月に1回が理想です。費用は5,000〜15,000円程度の自費診療ですが、歯を削らずに済む予防効果を考えると長期的なコストパフォーマンスは高いと言えます。大宮でPMTCを検討している方は、口腔内デジタルスキャンとエアフローを組み合わせたアーバン歯科・矯正歯科 大宮ラクーン院への相談をおすすめします。
【著者情報】

歯科医師(臨床助手) – 足立
大学病院では、主に入れ歯・被せ物・インプラントなどの治療をしています。
治療に入る前には、患者様のお口の状態についてご本人が把握しやすいようにご説明し、ご理解された上で治療を行います。ご自分のお口をよく知り、不安なく治療を受けていただけたらと思います。
略歴
平成31年大学病院 勤務
所属学会
- 口腔外科学会員
出勤日
- 月曜日
- 火曜日
- 水曜日
- 金曜日
- 土曜日
担当科目
- 審美〈セラミック矯正やダイレクトボンディングなど〉
- 入れ歯〈大学病院と同じ様な精密な入れ歯製作可能〉
- インプラント
- 親知らずの抜歯
